組織ＩＱとは、組織の知能指数のことである。ヘイム・メンデルソン、ヨハネス・ジーグラー著の『スマート・カンパニー』(校係浩訳、ダイヤ社刊)の中で核となっている概念。

ｅビジネスの時代が到来し、多量な情報をいかに効率良く処理できるかが企業にとって極めて重要となっている。
大量の情報を迅速に処理した後、意思決定をし、決定事項を実行に移す能力を表すのが組織ＩＱである。

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組織ＩＱは下の５項目で数値化している。
①外部情報の認識
組織に存在する部門それぞれが外部の情報をリサーチする能力
②意思決定機構の活用
有益な情報があれば組織内部で共有する能力
③内部の知識流通
情報を意思決定の参考にする能力
④組織にフォーカス(焦点を絞る)
組織の構造や業務のプロセスを簡略化し、業務の範囲を限定することで、情報過多状態や組織の複雑化を防いで有益な情報だけを活用できるようにする能力
⑤事業ネットワークの活用
ネットワークの一部に自社があるとし、有益な情報は自社だけではなく事業ネットワークとも絡めて商品価値を創造する能力

この５項目とそのスピードの速さが組織ＩＱを決定付ける。

組織ＩＱは数値化できるため、データーベースにして組織内の事業部門間や競合する他社との間で共有することが出来る。
組織ＩＱが高いと、組織を体系的に向上させ、業績を上げることが出来る。
著書『スマート・カンパニー』の実証実験では、組織ＩＱの高さによって企業がどれだけ成長するかが変わるとされている。

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新時代に生き残るスマート・カンパニーとなるには、組織ＩＱを高めなくてはならないと述べられている。