正式名称は、「気候変動に関する国際連合枠組条約」という。地球温暖化等の気候変動に起因するさまざまな悪影響を防止するためにその取組の原則や措置等について規定した条約のことで一九九二年五月に採択され、九四年三月に発効した。

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気候に影響を及ぼさない水準で温室効果ガス濃度が安定的に維持されることを最終目標として、先進諸国には九〇年代末までに二酸化炭素等の排出量を、九〇年の水準に戻すことを目標にした政策措置を敢行し、その結果の予測などを締約国会議に報告し、審査を受けることを求めるものとしている。しかし、二〇〇〇年以降の取組についての規定が不十分であるという指摘がなされ、九七年一二月に開催された第三回締約国会議の席上、法的拘束力のある数値目標を設定する京都議定書が採択されることとなった。